IP ウォーミングとは
任意の時点で IP レピュテーションスコアが低い/未評価である IP アドレスを、一定以上のレピュテーション評価に引き上げるため、配信量を段階的に増加していく (ウォームアップしていく) プロセスを指します。
Email Studio の IP アドレスのウォーミング
IP レピュテーション (スコア) とは
送信元 IP アドレスの信頼性およびその信頼性を数値化して評価する仕組み。
配信先となるメールサービス事業者 (Gmail、Yahoo メール、携帯キャリア、ISP など) や、それらが参照している外部レピュテーション評価サービスにより個別の評価基準が存在します。
なぜ IP ウォーミングが必要なのか
上述の通り、レピュテーションスコアが低評価/未評価の状態である場合、配信先からの受信ブロックや受信量の制限を受けることがあります。このため、一定以上のレピュテーションを維持することが配信到達性の維持には必要です。
IP ウォーミングの目標目安について
上述したドキュメントでは具体的な手順を記載していますが、よくあるお問い合わせとして以下のような内容があります。
ウォーミングが適切に完了しているかどうかを確認する目安として、以下のような外部レピュテーション評価サービスを利用することが一般的です。
Sender Score
Talos
Barracuda
IP ウォーミングを実行するタイミングについて
IP レピュテーションは、必ずしも初期導入時にのみ考慮すれば良いものではなく、意図せず以下のような事情が発生することによって低下することもあります。
したがって、上述したレピュテーションスコアは定期的に確認し、問題が発生した場合には再度ウォーミングを実施する必要があることも留意しておく必要があります。
またそのようなリスクを回避するため、購読者のステータス管理や、アクティブではない(開封履歴が長期に渡り発生していない購読者等)を送信対象から除外するなど、リストクリーニングの観点も留意しておくことをおすすめします。
またIPアドレスを新しく購入した場合も、当該IPに対するウォーミングアップを検討します。
専用送信 IP アドレスと共有 IP アドレスについて
IP ウォーミングを実施するには、上述したドキュメントの通り一定数以上の配信対象購読者が存在している必要がありますが、ビジネスの内容や規模によってウォーミングの実施が可能な配信数に満たない場合もあります。
この場合、以下のドキュメントに示すとおり、必ずしも専用送信 IP アドレスを利用せず、共有送信 IP アドレスを利用することも選択可能です。
専用 IP と SFMC 共有 IP の送信
日本における配信到達性の対策について
ここで述べてきた IP レピュテーションや IP ウォーミングは、主に欧米の ISP (Gmail、Outlook、Apple 等)で評価されることが多い指標となりますが、一方で日本固有のメールサービス (Yahooメール、国内企業の ISP、携帯キャリアなど) においては独自の評価基準を設けていることが多く、特に IP レピュテーションよりも「1IP あたりからの同時送信数」で制御されることが多いとされています。
したがって、自社の購読者のメールアドレスのドメインの分布 (※) を把握し、配信到達性を担保するためにどのような対策が有効であるか (IP ウォーミングを実施すべきなのか、IP アドレス数を増やすべきなのか、あるいは両方とも必要なのか) を理解することが必要です。
※例えば購読者のメールアドレスの多くが企業ドメインの場合、ドメインの表記だけではなく、Google Workspace や Microsoft Office365 といったサービスを利用されている場合もあります。つまりこの場合、それぞれ Gmail や Outlook といったメールサービスと同等の制御を受ける (≒IP ウォーミングが必要) ことも留意する必要があります。
その他のメール配信到達性に関する情報
定期的な IP レピュテーション状況の確認方法など、以下のドキュメントにまとまっています。
Marketing Cloud の配信到達性ツールとレポート
一般的には、このドキュメントに記載されている
Google Postmaster Tools
Microsoft SNDS
といったサービスを利用されることが多いようです。
その他の参考情報として、こちらのドキュメントもご参照ください。
メールの配信到達性
000391781

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