Loading
Salesforce から送信されるメールは、承認済ドメインからのみとなります続きを読む

MobilePush 導入時における、外部のプッシュ通知サービス (PNS) の設定に関するまとめ

公開日: Apr 28, 2026
説明

MobilePush の機能を利用してアプリへプッシュ通知を送信するためには、FCM (Firebase Cloud Messaging) および Appleプッシュ通知サービス (APNs) といった外部サービス側での適切な設定が不可欠です。

設定の不整合により正常に通知が送信できないケースは頻繁に発生します。本記事では、送信トラブルの原因として特に多い「プロビジョニング設定の誤り」について、確認すべき項目と解決策をまとめました。

解決策

弊社SDKを組み込んだアプリで通知を送信する際に、プロビジョニング設定に不備があると以下のような事象が発生します。

  • プッシュ通知の送信結果が Fail となり、トークン情報の不整合を示唆するエラー(例: Requested entity was not found, NotRegistered, mismatch など)が記録される。

  • (iOSのみ) アプリ側で通知を許可しているにもかかわらず、Marketing Cloud上で Not Opted In (オプトアウト) となり、オプトイン状態に変わらない。

  • System Token (デバイストークン) がブランク(空)のまま取得できない。

 

 

 

確認事項:プロビジョニング設定

上記の事象が発生した場合、アプリと通知サービス間の認証情報に不一致がある可能性が高いです。以下の観点から設定をご確認ください。

 

1. iOS (APNs) の確認項目

  • Xcodeの設定:

    • 当該アプリの Xcode プロジェクトで、「Push Notifications」の Capability が有効になっていること。

  • Apple Developer Portalの設定:

    • プッシュ通知用の認証キー (APNs Auth Key / .p8形式) が有効であること。

      • ※従来の証明書 (.p12) も利用可能ですが、更新不要な .p8 形式を推奨します。

  • Marketing Cloud 側の登録情報:

    • 登録した「キーID (Key ID)」「チームID (Team ID)」「バンドルID (Bundle ID)」が、Apple Developer Portal の情報と完全に一致していること。

  • 【重要】ビルド環境とAPNsモードの一致:

    • Marketing Cloud のMobilePush管理画面で行うアプリ設定画面にて  APNs のエンドポイントを示すプルダウン (Sandbox / Production) が、アプリのビルド種別と正しく一致しているか確認してください。

      • 開発用 (Sandbox): Xcode から直接インストールしたデバッグビルドなど。

      • 本番用 (Production): App Store 経由、または TestFlight などのリリースビルド。

    • ※ .p8 認証キー自体は開発・本番共通で使用できますが、Marketing Cloud 側で「どの環境に向けて送信するか」の設定を誤ると通知は届きません。

 

2. Android (FCM) の確認項目

  • 構成ファイルの配置:

    • 当該プロジェクトの /app ディレクトリ直下に、正しい google-services.json が配置されていること。

  • プロジェクトの整合性:

    • アプリに組み込んだ google-services.json の内容が、対象のアプリおよび Firebase プロジェクトと一致していること。

  • Marketing Cloud 側の登録情報:

    • MobilePush 管理画面に登録した「サービスアカウントキー (JSON)」が、アプリに組み込んだ google-services.json と同一の Firebase プロジェクトから発行されたものであること。

  • アプリ上での FCM / Push通知関連の設定 

    • 当該のアプリに FCM を介したプッシュ通知に関する実装や設定が行われていない場合、Tokenが取得できません。TokenがないためにMCE上では即オプトアウト (Not Opted-In) となります。Contact Builderで当該連絡先の Membership タブを確認した際、オプトアウトソース (Opt Out Source) の箇所に「Missing or Invalid Device Token」となる場合、このFCM関連の設定が行われていない可能性が考えられます。本事象が確認された場合、firebase-messaging 関連の依存関係が含まれているか、Google Service のプラグインが正しく適用されているか確認してください。(Integrate the MobilePush Android SDKおよびFirebaseのドキュメントを確認してください)

注意事項・トラブルシューティング

これらのプロビジョニング作業は、主にお客様の開発環境 (Android Studio, Xcode) や、Firebase / Apple の開発者コンソール上で行われるものです。

これらの設定は外部サービス (Apple/Google) に依存する特性上、弊社側からお客様のプロビジョニング設定状況(正しいファイルが配置されているか等)を直接確認・判断することはできません。 お問い合わせいただいた場合でも、本記事のような設定確認のご案内や切り分け方法の提案となることをご了承ください。

 

推奨される切り分け手順:

  1. 本記事の設定項目を開発担当者と再確認する。

  2. 「Learning App (弊社提供のサンプルアプリ)」を利用し、最小構成で通知が届くか確認する(設定の誤りか、アプリ実装の誤りかを切り分けるため)。

  3. 上記を見直した上で、SDKからトークンが取得できない、あるいは Marketing Cloud 起因のエラーが疑われる場合は、詳細なログやエラー内容を添えてサポートへお問い合わせください。

その他のリソース

参考情報) アプリのプロビジョニングについて

・Marketing Cloud 上でのプロビジョニング

https://help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.mc_mp_provisioning_info.htm&type=5

 

・クイックスタートガイド

https://developer.salesforce.com/docs/marketing/mobile-messaging-sdks/guide/prerequisites.html

 

・Xcode 上での通知の有効化 - Enable Push Notifications

https://developer.salesforce.com/docs/marketing/mobilepush/guide/ios-sdk-integration.html#enable-push-notifications

 

・証明書、証明キーの作成  - Provision Your App for Push with Apple

https://developer.salesforce.com/docs/marketing/mobilepush/guide/prerequisites.html#provision-your-app-for-push-with-apple

 

・Firebase プロジェクト上での設定 - Provision Your App for Push with Google Firebase

https://developer.salesforce.com/docs/marketing/mobilepush/guide/prerequisites.html#provision-your-app-for-push-with-google-firebase

 

・Learning App : 比較のため Learning App を用いた切り分けも有効です。このアプリは Push 通知の最低限の機能を備えており、弊社製品側の問題がないか切り分ける際に有効です

https://developer.salesforce.com/docs/marketing/mobilepush/guide/additional-developer-resources.html

ナレッジ記事番号

004397548

 
読み込み中
Salesforce Help | Article