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Marketing Cloud Personalization | カート放棄トリガーのトラブルシューティング

公開日: Jan 7, 2026
説明

Marketing Cloud Personalization の機能であるトリガーキャンペーン (Triggered Campaign) のうち、「カート放棄トリガー」について、その基本的な仕組みを確認したうえで、トラブルシューティングのヒントやよくある質問(FAQ)を解説します。

解決策

カート放棄の基本的な動作

  • 放棄の定義: ユーザーが商品をカートに追加(Add to Cartイベントを Personalization が受信)した後、購入せずにサイトでの操作を停止し、30分間無操作状態が続くと「カート放棄」と見なします。
  • 評価のタイミング: Personalization は、15分ごとにカート放棄の発生をチェックします。そのため、トリガーは放棄から30分後ちょうどではなく、最大で約45分遅れて実行される場合があります(遅延 (Delay) 設定がない場合)。
  • 実行の制約:
    • 一度特定のカート内容に対してトリガーが実行されると、同一のカート内容に対しては再度実行されません。
    • ユーザーがサイトに再訪し、カートの内容(例: 別の商品の追加・削除、数量の変更など)を変更した場合、トリガーは再度実行の対象となります。


【ポイント】
ユーザーが頻繁にカート内容を更新する場合には、意図せず複数回のトリガーが実行される可能性があります。キャンペーン全体の頻度制限(Frequency Limits)と合わせて調整することも検討します。

参考:
カート放棄トリガー


トリガーされた/されないことを確認する方法


1. 個々のユーザー単位 : Event Stream
個々のユーザーのトリガー発火あるいは失敗については、個々のユーザー画面の Event Stream でチェックできます。

  • Trigger Execution: トリガーが正常に発火した場合に記録されます。
  • Trigger Disqualification: トリガーの対象ではないと判断され、発火しなかった場合に記録されます。このイベントの詳細 (Event Detail) にあるReason 項目で、非対象となった理由を確認できます。

※ いずれの記録もない場合、当該ユーザーはそのトリガーキャンペーンの評価対象になっていない可能性があります。これは主に、キャンペーンに設定されたルールやフィルターによって、除外されていることが原因として考えられます。また念のため前提である Add To Cart のイベントが記録されているかもご確認ください。

2. 全体傾向の確認: Triggered Campaign Statistics
対象のユーザーが特定できない場合や、不特定多数のユーザーが発火しない場合はこちらをチェックします。個々のユーザーに対する発火しない要因などは確認できませんが、おおよそのエラー傾向をつかむことで、キャンペーンが想定通りに発火しない 問題の切り分けに役立ちます。

  • Total Triggers: カート放棄(ユーザーが商品をカートに入れ、30分以上非アクティブ)という条件を満たした総数です。この時点ではフィルター等は考慮されず、カート放棄同一ユーザーが複数回この条件を満たせば、その分カウントされます。
  • Eligible Triggers: Total Triggers のうち、キャンペーンに設定されたすべての条件(セグメント、フィルター等)に一致したトリガーの数です。
  • Disqualified Triggers: Eligible Triggers のうち、遅延(Delay)設定後の再チェックや Frequency の制限などで 対象外となったトリガーの数です
  • Failed Triggers: 技術的な問題で処理に失敗したトリガー数です。
  • Successful Triggers: Eligible Triggers のうち、最終的に正常処理され、アクションが実行されたトリガー数です。


参考: Triggered Campaign Statistics画面へのクリックパスは下記の通りです
トリガーされたキャンペーン統計の表示



トリガーされない場合によくある要因

カート放棄トリガーが期待どおりに実行されない場合は、以下の一般的な原因と解決策を確認してください。

前提条件
サイトマップの実装: 'Add to Cart' など、カート操作のイベントがサイトマップで正しく設定され、Personalization に送信されており、Event Stream に記録されていることを確認してください。 
キャンペーンの公開状態: 対象のキャンペーンが「公開済み(Published)」状態であることを念のため確認してください。

トリガーされない場合によくある要因
上記の前提を満たしたうえで、下記のような状況になっていないか確認します。

  • カート内商品の購入完了 : ユーザーがカート内の商品(またはその一部)を購入した場合はトリガーの対象外とします。 当該ユーザーの Event Stream などからご確認ください。
  • カート内商品の全削除 : ユーザーがカートに追加していた全ての商品を、購入せずにカートから削除した場合も、そのユーザーはカート放棄キャンペーンの対象外となります 。当該ユーザーの Event Stream などからご確認ください。
  • キャンペーンルールやフィルターによる除外 : ユーザーまたはカート内の商品が、キャンペーンに設定されたルール(例: Catalog Filters, Behavior Filters)を満たさない場合、トリガーは実行されません。
  • 頻度制限への到達 : Campaign Frequency Limits や アイテム(商品)ごとのグローバルなトリガー頻度制限に到達しているとトリガーは発動しません。
  • ジャーニーへ送るユーザーデータの欠損: Personalization から Journey Builder へ連携する際に必須となるユーザーデータ(例: CustomerID, メールアドレスなど)が Personalization 上で当該ユーザーに存在しない場合、トリガーの対象から除外されます。
  • 遅延(Delay)設定後の再チェックでの非合致 : キャンペーンに遅延設定(Delay)がされている場合、遅延期間が終了した後にキャンペーン対象かを再評価します 。この遅延期間終了後の再チェックで、上記のいずれかの非対象化条件に該当した場合、トリガーは発動しません。

    例)
    朝 9 時~ 夜 9 時に Delay (スケジュール) 設定されている場合
    • 夜 10 時に特定の商品がカート放棄
    • 朝 6 時にその商品を購入
    • 朝 9 時の再チェックで購入済みと判断され、トリガーが発動しない

 

  • データ連携不備 : Personalization から Marketing Cloud Engagement の Journey Builder へデータを連携する際に、MCE 上の API イベントに設定されているデータエクステンションとの間で不整合がある場合、トリガーは「失敗 (Failed)」することがあります。

    例)
    • データ型のミスマッチ: Personalization が送信するデータの型(例: 文字列、数値、日付)と、データエクステンション側のフィールド定義の型が一致しない。
    • 必須フィールドへの空値送信: データエクステンション側で必須と定義されているフィールドに対して、Personalization から対応するデータが送信されない(値が空になる)。
    • フィールド長の超過: 送信データがデータエクステンションのフィールド長を超過している。
    • フィールド名の不一致: Personalizationのトリガーテンプレートで定義したフィールド名と、データエクステンションのフィールド名が正確に一致していない。
    • キー重複:データエクステンションに主キーが設定されており、連携データが主キー重複を起こしている。


その他:トリガーは発火されているが、Journey Builder 側で問題がある
この場合は Personalization より、Journey Builder への API エントリーの観点で確認します。
例えば再エントリー関連の設定や、連絡先のフィルター、連絡先のアドレス情報の有無などの観点で確認します

参考) Journey Builder からのメール送信が正常に行われない場合によくある要因


よくある質問 (FAQ)

Q: 特定のユーザーの現在のカート内容を確認する方法はありますか?
A: はい、Recipe のシミュレーション機能で確認できます。

  • 対象の Recipe を開き、「Add Users to Test Group」をクリックします。
  • 「Search by name, email, or ID」にユーザー情報を入力し、「+」をクリックしてテストグループに追加します。
  • 画面下部の「Simulation」セクションに表示されたユーザーのカートアイコンにカーソルを合わせると、現在のカート内容が表示されます。


Q: Trigger Campaign Statisticsで、'Total Triggers' の数が 'Eligible Triggers' と 'Disqualified Triggers' の合計より大きいのはなぜですか?
A: 'Total Triggers' は、キャンペーンのルール(フィルターなど)を適用する前の、純粋なカート放棄イベントの総数をカウントします。一方、'Eligible Triggers' や 'Disqualified Triggers' は、ルール適用後の結果を反映した数値です。そのため、キャンペーンのフィルター条件で除外されたトリガーが多い場合、'Total Triggers' の数は他のメトリクスの合計よりも大きくなります。

ナレッジ記事番号

005036402

 
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