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Salesforce の時間関連の便利な数式

公開日: Jul 31, 2025
説明

Salesforce の数式などで「時間型 (Time)」を扱う場面は少なくありません。

例えば、ある処理を実行した「現在の時刻」を取得したり、特定の時刻との差分を計算したり、あるいは秒やミリ秒単位で時間を加減算するなど、多くのケースで時間操作が必要になります。

本記事では、Salesforceで時間を扱う際に知っておくと便利な関数やテクニックを体系的にまとめています。

具体的には、以下のような内容をカバーしています。

 

  • 現在時刻の取得方法 (TIMENOW())
  • 時間の加減算とミリ秒単位での演算
  • 時分秒ミリ秒の抽出と、逆に数値から時間を構成する方法
  • TIMEVALUE() や FORMATDURATION() などの関数の活用
  • 時間の差分をさまざまな単位 (秒・分・時)で取得する方法


これらを理解しておくことで、より柔軟かつ正確な時間計算やロジックの構築が可能になります。

解決策

現在の時間を取得する

現在の時間は TIMENOW 関数で取得できます。

TIMENOW()

 

時間の加算/減算

時間型の加算/減算はミリ秒単位です。

h 時間後、m 分後、s 秒後、ms ミリ秒後の時間を取得したい場合は単位に注意して加算します。

時間型 + ( ( h * 60 + m ) * 60 + s ) * 1000 + ms

 

時間から時分秒ミリ秒を計算する

時間から時分秒ミリ秒を計算するには、HOUR 関数、MINUTE 関数、SECOND 関数、MILLISECOND 関数を使います。

時を取得する場合は下記の形になります。

HOUR( 時間型 )

 

分を取得する場合は下記の形になります。

MINUTE( 時間型 )

 

秒を取得する場合は下記の形になります。

SECOND( 時間型 )

 

ミリ秒を取得する場合は下記の形になります。

MILLISECOND( 時間型 )

 

時分秒ミリ秒から時間を計算する

時分秒ミリ秒から時間を取得するには TIMEVALUE 関数を使います。

TIMEVALUE 関数は時分秒ミリ秒を文字列として渡します。

TIMEVALUE( "HH:MM:SS.SSS" )

 

時分秒ミリ秒が数値として得られている場合は TEXT 関数で文字列にする必要があります。

TIMEVALUE( TEXT( HH ) + ":" + TEXT( MM ) + ":" + TEXT( SS ) + "." + TEXT( SSS ) )

 

ミリ秒から時間を計算する

ミリ秒から時間を取得するには時分秒ミリ秒を計算した上で TIMEVALUE 関数を使います。

TIMEVALUE(
  TEXT( FLOOR( ms / 60 / 60 / 1000 ) )
  + ":" +
  TEXT( FLOOR( ms / 60 / 1000 ) - FLOOR( ms / 60 / 60 / 1000 ) * 60 )
  + ":" +
  TEXT( FLOOR( ms / 1000 ) - FLOOR( ms / 60 / 1000 ) * 60 )
  + "." +
  TEXT( ms - FLOOR( ms / 1000 ) * 1000 )
)

 

これは、FORMATDURATION 関数を使うと簡潔に表現できます。

FORMATDURATION 関数は引数に秒単位を必要とする点と戻値が `HH:MM:SS` となることに注意が必要です。

TIMEVALUE( FORMATDURATION( FLOOR( ms / 1000 ) ) + "." + TEXT( ms - FLOOR( ms / 1000 ) * 1000 ) )

 

時間の差分を計算する

時間の差分はミリ秒単位で計算されるため、単位の調整が必要な場合は係数をかける必要があります。

ミリ秒単位で取得する場合は下記のような形になります。

( 時間型 - 時間型 )

 

秒単位で取得する場合は下記のような形になります。

( 時間型 - 時間型 ) / 1000


分単位で取得する場合は下記のような形になります。

( 時間型 - 時間型 ) / 60 / 1000

 

時間単位で取得する場合は下記のような形になります。

( 時間型 - 時間型 ) / 60 / 60 / 1000

 

時間の差分を時間型で取得する場合は、TIMEVALUE 関数を使う形で記述します。

TIMEVALUE(
  TEXT( FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 60 / 60 / 1000 ) )
  + ":" +
  TEXT( FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 60 / 1000 ) - FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 60 / 60 / 1000 ) * 60 )
  + ":" +
  TEXT( FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 1000 ) - FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 60 / 1000 ) * 60 )
  + "." +
  TEXT( ( 時間型 - 時間型 ) - FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 1000 ) * 1000 )
)

 

これもミリ秒から時間を計算することと同様なため、FORMATDURATION 関数を使うことで簡潔に書くことができます。

TIMEVALUE( FORMATDURATION( FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 1000 ) ) + "." + TEXT( ( 時間型 - 時間型 ) - FLOOR( ( 時間型 - 時間型 ) / 1000 ) * 1000 ) )

 


寄稿者: 中澤大樹 (Nakazawa Hiroki) | Trailblazer Community Forum Ambassador

現在、サークレイス株式会社にて、開発者として Apex や LWC を中心とした Salesforce の機能開発および保守業務を担当。
また Trailblazer Community の質問回答の他に複数のコミュニティの運営に携わっている。

 

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ナレッジ記事番号

005115576

 
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