MobilePushチャネルにおいて、データの確認場所ごとにある「ステータス」について解説します。具体的にフィルター済みリストのエクスポートデータにおけるOptInDateとOptOutDate、Contact Builderにある MobilePush Demographics のStatus値、およびメンバーシップ画面の表示について説明します。これらは場所によってデバイス自体のステータスと、通知の許諾ステータスを表すものが混在しており、その差異について説明します。
MobilePushの購読状態やデバイスの状態を確認する際、参照する場所によって項目の意味がやや異なります。以下に主要な3つの確認箇所における仕様を説明します。
MobilePushの「フィルター済みリスト」をエクスポートしたCSVファイルには、OptInDate(オプトイン日)と OptOutDate(オプトアウト日)の両方の列が含まれます
これらはどちらか一方のみが有効なわけではなく、日付の比較によって現在のステータスを判断する必要があります。
MCEではオプトイン、オプトアウトのアクションが発生した最新の日時をそれぞれ記録します。オプトインステータスの判定は、日付が新しい方のステータスを参照してください。
以下に例を示します。
例)
| OptInDate | OptOutDate | 現在の判定 | 解説 |
| 2026/1/1 | 2026/1/4 | オプト アウト | 1/1に許可した後、1/4に拒否したため、オプトアウトしています。 |
| 2026/1/4 | 2026/1/1 | オプト イン | 1/1 に拒否した後、1/4に許可したため、オプトインの状態です。 |
| 空欄 | 2026/1/4 | オプト アウト | アプリインストール直後の通知許諾で「許可しない」を選択した場合など、一度もオプトインしていない状態です。 |
| 2026/1/4 | 空欄 | オプト イン | アプリインストール直後の通知許諾で「許可」を選択し、その後オプトアウトせず維持している場合です |
Contact Builderで確認できる、システム規定の属性セットにおけるステータス情報です。
パス: [Contact Builder] > [All Contacts] > [MobilePush] > 特定の連絡先をクリック > [Attributes] > MobilePush Data 配下の [MobilePush Demographics]
対象項目: Status
定義
この Status 項目は、デバイス自体の有効性を指します。
Active: デバイスが有効です。通常、Activeです。
Inactive: デバイスが無効です。
注意: Inactive の場合、オプトイン状況に関わらず当該デバイスへの各メッセージ送信対象から除外されます。なお通常は、インポート処理などで管理者が明示的に値を設定した場合などにのみInactiveになります。
Contact Builderの「すべての連絡先」画面から、個別の連絡先詳細を開いた際に表示されるチャネルごとのステータス情報です。
パス: [Contact Builder] > [All Contacts] > [MobilePush] > 特定の連絡先をクリック > [Membership]
対象項目: ステータス (Status)
定義
通知のオプトイン (Opted In) かオプトアウト (Not Opted In) かが示されます。ユーザーの通知の許可状況は画面上ではこちらで確認が可能です
Opted In: 現在、配信可能な状態です。
Not Opted In: 現在、配信不可の状態です。(ユーザーによる拒否、配信の失敗、またはプロビジョニングミスによるトークンの不整合など)
主なオプトアウトソースと技術的背景
ステータスが Not Opted In の場合、以下の理由(ソース)が記録されることが一般的です。
User Disabled Push: ユーザーがデバイスの設定やアプリの設定(通知を拒否するメソッドの実行)で明確に通知を「拒否」した情報がMarketing Cloud Engagementに通達された状態です。
ServiceFeedback: メッセージプロバイダーのフィードバックサービスに基づき、アプリのアンインストールや長期間の放置によってデバイストークンが非活性になった状態です。
Missing or Invalid Device Token: SDKの実装不備や、各OSのプッシュ通知サービスのセットアップ(証明書やキーの設定)が正しくない場合に発生することがあります。主に開発初期段階に見られます。
参考) MobilePushにおけるバウンスやオプトアウトの考え方
MobilePushの配信システムは、Emailチャネルとは異なり、受信者側の通知許可を前提として正確なデバイストークンがバックエンドでシステマチックに連携される仕組みです。
メール送信で発生するような「アドレスの入力ミス」や「メールボックスの容量オーバー」など多岐にわたる要因に起因するバウンスは発生しません。原則として MobilePush における不達要因の大半は、以下のような明確な理由に基づいています。
・ユーザー自身がデバイスのOS設定からプッシュ通知を拒否した
・ユーザーがアプリを削除するなどで、デバイストークンが無効になった
・何らかの設定ミス(主に開発段階やプロバイダーの大きな変更が適用されたあとなど)
設定ミスを除いて、バウンス要因はユーザーの意思およびデバイス側の設定に完全に依存しているため、Marketing Cloud Engagementの送信者側から介入して状態を修正することはできません。したがって、Emailチャネルで行うような個別の連絡先に対するオプトアウト理由やバウンス理由の詳細な調査は、MobilePushにおいては運用上の必要性が低いという特性があります。
ただし以下のようなケースにおいては、バウンスやオプトアウトの理由をもとに、Marketing Cloud Engagementの設定やアプリ側の詳細な調査を実施することが有用な場合があります。
・iOSのAPNs証明キーやAndroidのFCMサーバーキーの誤った更新などによる、不特定多数のデバイスに対して一斉に不達となる場合
・開発フェーズにおいて、アプリの実装ミスや通知のプロビジョニング設定ミスに起因する不達が疑われる場合(明示的にオプトインしてもすぐさまオプトアウトになるなど)
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