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Data 360:Party Identification を利用した ID 解決の概要

公開日: Apr 15, 2026
説明

Data 360 においてParty Identification DMO を利用した ID 解決の仕組みについて説明します。

標準の連絡先項目ではなく、独自の会員番号等で顧客プロファイルを統合する際の 3 つの完全一致条件や、同一データソースからの重複除外ルールについて、具体的なケーススタディを交えて解説します。 

解決策

Party Identification を利用した ID 解決の概要

Party Identification とは何か?

Party Identification とは、Individual(個人)や Contact Point(連絡先)といった標準項目以外の「独自の識別子」を使用して、データを一意の実体として識別・紐付け(統合)するための機能です。
通常、Data 360 の ID 解決ではメールアドレスや電話番号が主に使われますが、ビジネス要件によってはそれらを持たないデータや、より厳密な識別子での統合が必要な場合があります。
Party Identification DMO を活用することで、独自のデータセットをキーにしたプロファイル統合が可能になります。以下は一例です。

 

  • DUNS 番号: 企業コードの付与管理システムによる識別子
  • 会員 ID : フィットネス会員番号、スーパーのメンバーシップ番号など
  • 国家認定 ID : パスポート番号、運転免許証番号、マイナンバーなど

Party Identification を利用した ID 解決時の留意事項

Party Identification DMO を使用して正確な ID 統合を行うためには、以下の技術的なポイントと制限を理解しておく必要があります。

 

1. 3要素の完全一致(統合のキー)
ID 解決のプロセスにおいて、以下の 3 つの項目の値がすべて完全に一致 した場合のみ、同一の実体(個人、組織等)として統合されます。

 

  • Identification Number: 実際の識別番号(例:パスポート番号、会員番号)
  • Identification Name: 識別情報の名称(例:Passport、MemberCard)
  • Party Identification Type: 識別情報の種類(例:国家認定ID、民間発行ID) 

 

2. 数式項目の活用
Party Identification を用いた ID 解決を正しく機能させるには、Identification Number に加えて、Identification Name と Party Identification Type の値が必須となります。 しかし、連携元のソースデータにはこれらの値を保持する列が存在しないことがほとんどです。

そのため、データレイクオブジェクト (DLO) 上で数式項目を作成し、データソースごとに固定値を出力・マッピングすることも必須となります。

 

3. Party Identification Id の一意性
Party Identification Id は、DMO 内のレコードを一意に識別するための識別子です。
この ID が重複している場合、ID 解決プロセスでレコードが除外され、正しく統合されない可能性があります。
データを準備する段階で、必ず一意になるような設計が必要です。

 

4. 重複排除のロジック
同一のデータソースから来たレコードで、Party Identification Id、Data Source、Data Source Object がすべて等しいものは「重複」とみなされます。
この場合、最初に処理対象となったレコード以外は ID 解決の対象外となります。

 

Party Identification DMO を利用した ID 解決の 統合例 (Case Study)

Party Identification の統合ロジックを、具体的なケーススタディで確認します。

 

Case 1: 3 要素の一致による統合
以下の 4 つのデータを取り込んだ場合、作成される統合プロファイル(Unified Individual)は何件になるでしょうか?

 

Record #PartyParty Identification TypeIdentification NameIdentification NumberParty Identification Id
1123PersonIdentifierPassportNumberP5555PassportNumber-123-P5555
2234PersonIdentifierPassportNumberP4444PassportNumber-234-P4444
3345PersonIdentifierPassportNumberP5555PassportNumber-345-P5555
4456P5555P5555P5555P5555-456-P5555

 

【結果】 3件

レコード1と3は「Party Identification Type, Identification Name, Identification Number」の 3 要素がすべて一致するため、統合プロファイルは、1件に統合されます。

そのため、3件となります。

 

Case 2: 複数ソースからの統合と重複排除
異なるデータソースから 5 つのレコードを取り込んだ複雑なケースです。

 

Record #

Identification Number

Identification Name

Party Identification Type

Data Source Object

Data Source

Party Identification

Id

Party

1

DUNS001

D-U-N-S Number

Account Identifier

WebSDK_Identity_12345678

WebSDK_Identity_12345678

12345678

1a2b3c4d5e6f7g8h

2

123456781234

D-U-N-S Number

Account Identifier

Account

Salesforce_Home

001XXXXXXXXXXXXXXX

001XXXXXXXXXXXXXXX

3

123456781234

D-U-N-S Number

Account Identifier

s3://bucketeer-1234/DataCloud/sample.csv

Amazon S3

DG001

DG001

4

DUNS002

XXXXX Account Id

Account Identifier

s3://bucketeer-1234/DataCloud/sample.csv

Amazon S3

DG001

DG001

5

DUNS001

D-U-N-S Number

Account Identifier

WebSDK_Identity_1A2B3C4D

WebSDK_Identity_1A2B3C4D

1a2b3c4d

1a2b3c4d

 

【統合ロジックの適用】

 

  • 重複排除: レコード 3 と 4 は、同じデータソース(Amazon S3)かつ同じ Party Identification Id(DG001)を持つため、レコード 4 は処理対象外(除外)となります 。
  • 統合 A : レコード 1 と 5 は、3 要素(Party Identification Type や Identification Name、Identification Number )の値が一致するため統合されます 。
  • 統合 B : レコード 2 と 3 は、3 要素(Party Identification Type や Identification Name、Identification Number )の値が一致するため統合されます 。

【結果】 2件 

最終的に、統合プロファイルは、統合された「A」と「B」の 2 件に集約されます。

ナレッジ記事番号

005317085

 
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