Marketing Cloud Engagement (MCE) において、SAP (Sender Authentication Package) やプライベートドメインとして委任設定されたDNSドメインの利用を停止する際の正しい手順とよくある質問をまとめました。お客様側でのNSレコード削除後の挙動と、その後にSalesforce側で対応可能な事後処理についても説明します。
MCEにおける委任ドメインの利用停止作業は、お客様側のDNSサーバーにおけるNSレコードの削除をもって完了します。
NSの仕組み上、お客様側のDNSサーバーでNSレコードを削除し、その変更がインターネット上に伝播した時点で、MCEに対する名前解決のリクエストは発生しなくなります。よって、Salesforce側システムに保持されている関連レコードの削除作業は、ドメイン利用停止にあたって必須の作業ではありません。
委任されたドメインの利用停止時には下記の停止までの流れで作業を実施する。
お客様側のDNSサーバーにて、MCE宛てに設定しているNSレコードを削除する。
DNSへのルックアップを行うなどし、NSレコードの削除が伝播したことを確認する。
管理上の理由によりSalesforce側のレコード削除を希望する場合は、NSレコード削除完了後にSalesforceサポートへレコード削除を依頼する。(任意)
NSレコード削除後はSPFやDKIM等の送信ドメイン認証が失敗します。また、対象がSAPドメインの場合は、メール内の画像表示やトラッキングリンク等もあわせて機能しなくなります。そのため、MCEからのメール配信を完全に終了してしばらく経過してからの削除を推奨いたします。
また、当該SAPドメインの利用を停止した後も、他のドメインなどを使用してMCEからのメール配信自体を継続する場合は、専用IPアドレスのPTRレコード (逆引き) に削除予定のドメインが割り当てられていないか確認が必要です。下記を参考に確認・対応を進めてください。
・前提条件の理解: 専用IPアドレスのPTRレコードに、利用を停止するSAPドメインのホストが割り当てられている状態のままNSレコードを削除すると、当該ホストの名前解決ができなくなる。これにより、PTRレコードを検証するインターネットサービスプロバイダに対するメール配信の到達性に重大な悪影響を及ぼす可能性がある。
・現在の設定確認: NSレコードを削除する前に、コマンドプロンプトやターミナルを使用して各BUに割り当てられた専用IPアドレスの逆引き検索を実行し、現在のPTRレコードが利用を停止するSAPドメインに紐づいていないことを確認する。(詳細はhttps://help.salesforce.com/s/articleView?id=005314220&type=1 を参照)
・サポートへの更新依頼: 上記の確認の結果、PTRレコードが削除予定のSAPドメインに 紐づいている場合は、お客様側でNSレコードを削除する前に、SalesforceサポートへPTRレコードの更新 (別ドメインへの変更) を依頼する。
A. はい、可能です。ただし、お客様側のNSレコードを削除した時点で名前解決は終了しているため、この作業は必須の対応ではありません。管理上必要な場合にのみ削除をご依頼ください。
A. 作業開始から完了までには目安として5営業日前後をいただいており、作業の前倒しや期日指定は原則承っておりません。ただし、お客様側でのNSレコードの削除が完了した時点でMCEのDNSサーバーへはルーティングされなくなるため、Salesforce側のレコード削除完了をお待ちいただく必要はありません。お客様の切り替え作業のボトルネックになることは通常ないため、まずはNSレコードの削除と新サービスへのセットアップを優先して進めていただくことを推奨いたします。
セルフホスト運用をご利用のお客様は、当該ドメインのMCEでの利用を終了した任意のタイミングで、お客様ご自身で各DNSレコードを削除してください。
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