Marketing Cloud Engagement (MCE) における連絡先削除機能の挙動、ベストプラクティス、およびよくあるご質問 (FAQ) をまとめました。
参考記事
連絡先削除の不可逆性: MCEから連絡先を削除すると、送信履歴を含めたすべてのデータが恒久的に削除され、復元は一切できません。
マーケティング活動への影響: エンゲージメントの低い購読者を削除すると、必然的に配信対象(リーチ)が減少します。
データビューの参照期限: MCEの_Openや _SentなどのEmailエンゲージメントに関するデータビューのデータ保持期間は過去6ヶ月です。それ以前のデータを判定に利用する場合は、あらかじめ外部へ定期的にエクスポートしておく必要があります。
ステータスの差異: 連絡先を削除後、同じ連絡先キーで再インポートした場合、ステータスの扱いに以下の違いが生じます。
Held(配信不可): 過去のバウンス履歴が完全に消去されているため、初期状態の「Active」として新規登録されます。これにより、誤ったアドレスへ再送してしまい、配信到達性低下の一因となるリスクがあります。
対策 : メールアドレスが正しくかつ購読を希望していることを確認できている場合に限り再度インポートおよび送信を検討してください
Unsubscribe(購読取消): ステータスは指定できUnsubscribeとしてインポート可能ですが、誤って Active の状態でインポートすると購読を拒否しているユーザーにメールが送信される点に注意してください。
対策: ユーザーの実際の購読意向と差異が出ないよう、必要に応じて再インポート時には外部(基幹システム等)で管理している最新の購読状態を反映させてインポートしてください。
他チャネルでの利用(最重要): 削除対象者がGroupConnectやMobilePushなどのチャネルアドレスを持つ場合、それらのチャネルでも送信ができなくなります。特にMobilePushでは連絡先が再度MCEと通信やPush送受信を再開するのに、エンドユーザーによりアプリの再インストールが必須になります(参考記事)。手動抽出の際は、対象者が子BUを含めた他チャネルに存在しないか必ず確認してください(参考手順)。子BUのアクティブな連絡先を誤って削除し、復旧困難な状態に陥ります。
Q: 削除処理が何日も「処理中」のまま終わらないのはなぜですか?
A: 連絡先削除はシステム内で「最も優先度の低いタスク」として扱われます。メール送信やジャーニーなど他のアクティビティが稼働している場合、削除処理はバックグラウンドで後回しにされるため、完了までに数時間から数日以上かかる場合があります。
Q: 処理ステータスがエラーや Cancelling になっていますが問題ありませんか?
A: 優先度の高いプロセスが実行された際、システム負荷を下げるために削除プロセスが一時的にキャンセル(中断)されることがあります。また、一時的な問題でエラーになることもありますが、システムが後で自動的に再試行します。まずは3〜5日程度静観してステータスが進むのをお待ちください。
Q: バックアップを復元(リストア)する機能はありますか?
A: 当該の機能は執筆時点では残念ながらありません。
なお、連絡先の事前のバックアップ(エクスポート)は、システムを元の状態に戻す「リストア」を目的としたものではありません。 「誰を削除対象としたか確認・特定するためのログ保持」や、「削除対象者の過去の送信実績・分析データの保管」を目的とした「データの退避」としての位置付けです。
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