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Marketing Cloud Engagement:送信ドメインのブロックリスト登録時の対応手順

公開日: Jun 2, 2026
説明

Marketing Cloud Engagement (以下MCE)をご利用の環境で、送信ドメインやIPアドレスが外部のブロックリストに登録されることによりメールの到達率が低下する場合があります。この記事では、レポートや外部ツールを活用した状況把握から、送信リストとコンテンツの改善、および配信再開に向けた具体的な対応手順を3つのセクションで説明します。

解決策

送信ドメインが外部のサードパーティ製ブロックリストに登録され、メールの到達率が低下した場合、以下に沿った状況の把握と根本的な改善を実施し、リストからの除外後、送信ボリュームを段階的に増やしながら配信の再開を行ってください。

事実の確認と状況把握

外部の機関のブロックリストの判定基準は外部に公開されておらず、送信側から特定することは原則として困難です。実態の把握や対応について検討を進めることを推奨します。

Marketing Cloud Engagement(MCE)の観点からは、以下の方法で状況を確認することが可能です。
これらはすべての確認を必須とするものではなく、いずれかの方法で現在の状況を把握することができれば問題ありません。

MCEのレポートとデータビューの確認

  • [My Reports] | [Spam Complaints Over Time] レポートにて、スパム苦情の履歴を確認する。
  • Automation Studio で抽出した _Bounce データビュー:バウンス理由を確認します。
    • BounceCategory が「Block bounce」になっていることを確認します。
    • バウンスメッセージ(SMTPBounceReason)に特定のブロックリスト名称や、「Blocked due to spam or sender reputation issue」といった記載がないかを確認します。

外部ツールを用いた状況把握の推奨

Marketing Cloud Engagement 内のデータのみでは ISP(Internet Service Provider)側の受信・フィルタリング状況を把握することが難しい場合があります。その場合には、必要に応じて IPアドレスやドメインのレピュテーションを確認できる外部のチェックツールを併用し、迷惑メール率や送信ドメインがブロックリストへ登録されるような状況が起きていないかを確認することを検討します。

問題の根本的な改善

配信を再開する前に、大前提となる送信元ドメイン認証の確認と、スパム判定の要因となり得るリストとコンテンツの妥当性の検討を行い、ブロックが発生しうる要因がないかを確認・改善することで、再度ブロックリストに登録される可能性を低減します。

送信元ドメインの認証

送信元(From)メールアドレスのドメインが、SAP(Sender Authentication Package)または Private Domain(プライベートドメイン)として構成されているか確認する。認証されていないドメイン(Verified Domain)からの送信は、SPF / DKIM / DMARC 認証に失敗し、ブロックされる直接的な原因となります。

送信リストの最適化

  • 送信リストに起因するブロック要因を排除するため、以下の順に優先して対策を検討・実施します。
  • アドレス妥当性の確認と大量送信の抑制:メールアドレスの誤りによるハードバウンスを抑止するため、ダブルオプトイン等で妥当性を確認した後にのみ送信する、または新規ユーザーへの一括大量送信(スパイク)を避けることを検討します。
  • エンゲージメントの低いユーザーへの対応:配信頻度等に応じて定義した長期間において、開封やクリックなどのエンゲージメントがない読者を配信リストから除外できないか検討します。
  • アクティブユーザーへの絞り込み:確実にオプトインしているアクティブなユーザーのみに配信対象を絞り込み、スパムトラップへのヒットや苦情の発生を防ぎます。

コンテンツの妥当性の検討

  • リンクの妥当性:メール本文内のURLにリンク切れ(404エラー)や、信頼性の低い外部ドメインへのリダイレクトがないか確認します。
  • 適切なターゲティングや頻度:特定のターゲットに対して短期間に過度な頻度や急激なボリューム増加で配信をしていないか、ターゲットと送信するコンテンツが整合しているかなど確認し、必要に応じて見直しを行います。
  • テキスト表現:件名や本文に過度な煽り表現や、スパムと判定されやすい単語が含まれていないか確認し、含まれる場合には是正します。
  • トラッキングURLの切り分け:メールの送信設定でクリックのトラッキングを一時的にオフにしてテスト送信を実施し、特定のトラッキングURLがブロック要因となっていないか切り分けます。

配信再開の手続きと配信の監視

改善策を講じた後、ブロックリストからの解除申請を行い、バウンスや苦情の発生状況を監視しながら送信ボリュームを段階的に増やし、配信を再開します。

ブロックリスト機関への解除申請

ご利用中のIPアドレス環境(専用IPか共有IPか)によって、解除申請の手続きが異なります。

  • 専用IP(Dedicated IP)を利用している場合: 専用IPのレピュテーションはお客様ご自身の送信実績のみに依存するため、該当のブロックリスト運営機関のウェブサイトへアクセスし、お客様ご自身で直接解除申請(Delisting)を行ってください。
  • 共有IP(Shared IP)を利用している場合: 共有IP環境ではお客様自身での解除申請が受け付けられないなど困難なケースがあるため、Salesforceサポートへ速やかにケースを起票してください。

配信再開後のボリュームコントロールと監視

  1. 解除申請が受理された後、一気に大量のメールを配信せず、ボリュームをコントロールしながら少しずつ配信を再開する(IPウォーミングと同様のアプローチ)。

  2. 原因が解決していない状態での配信再開による再ブロック(Relisting)と重いペナルティを防ぐため、配信再開後はバウンス率および苦情率などを毎送信後に確認します。悪化の兆候が見られた場合は即座に配信を停止してください。

ナレッジ記事番号

005385606

 
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