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Marketing Cloud Connect | API ユーザーを個人ユーザーと兼用した場合のリスクと推奨構成

公開日: Jul 15, 2026
説明

Marketing Cloud Connect(MCC)の設定において、MCE(Marketing Cloud Engagement)側および Salesforce Platform 側の API ユーザーを、個人の管理者ユーザーと兼用することは推奨されません。専用の API ユーザーを MCE と Salesforce Platform の両環境に個別に作成することが、安定した連携運用のためのベストプラクティスです。

ライセンスの都合上、API ユーザーを個人の管理者ユーザーと兼用したいという場合がございますが、以下注意事項をご確認いただき、リスクがあること前提でご利用くださいませ。
※なお、こちらのリスクは一覧ではなく、よくある事例の抜粋となります。

解決策

MCE 側の API ユーザーを個人ユーザーと兼用した場合のリスク例

1.パスワード有効期限切れに伴うセキュリティ設定
API ユーザーのパスワード有効期限が切れてしまうと、Salesforce Platform と MCE 間の認証トークンが更新できなくなり、連携が切断(または部分的な切断)状態になります。
この問題を回避するため、セキュリティ設定の「パスワードポリシー」で API ユーザーをパスワード有効期限の対象から除外する運用が取られる場合があります。
ただし、個人ユーザーを API ユーザーとして兼用している場合、このポリシーの適用は推奨されません。
個人ユーザーアカウントにはセキュリティ要件として定期的なパスワード変更が求められるため、パスワード有効期限の除外設定と競合します。

2.退職・異動に伴う連携の停止と再構築コスト
MCC 連携に使用している API ユーザーを個人ユーザーと兼用してしまうと、その担当者の退職や異動が発生した場合、Salesforce Platform 側で Marketing Cloud タブで行う設定を新規 API ユーザーで都度再接続する必要があります。

Salesforce Platform 側の API ユーザーを個人ユーザーと兼用した場合のリスク例

1.API リミット・ログイン上限の競合
Salesforce Platform 側の連携ユーザーは数分おきにバックグラウンドで Salesforce Platform へ自動ログインして通信を行います。個人が日常業務で同じアカウントを使用すると、複数のシステムからのログインが同時多発的に発生し、Salesforce Platform のログイン上限や API リミットを超過する可能性があります。その結果、MCC 連携だけでなく相乗りしている他システムや業務ユーザー自身の操作までが停止する事態につながります。
 
2.退職・異動に伴う連携の停止と再構築コスト
MCC 連携に使用している API ユーザーを個人ユーザーと兼用してしまうと、その担当者の退職や異動が発生した場合やユーザー名を変更しなければならない場合、接続アプリケーション(Connected App)を「完全に切断して再接続」する必要があります。
再連携を行うと、以下のようなコストがかかります。
  1. 既存同期済みデータエクステンションのデータ消失と再構築:連携を切断すると同期済みデータエクステンションの同期設定のやり直しが必要です。
  2. 稼働中ジャーニーの停止:Salesforce Platform のデータをエントリソースとするジャーニーが中断され、エントリソースを再設定した新しいバージョンの作成が必要です。
  3. オートメーション・クエリへの影響:同期済みデータエクステンションを参照する SQL クエリやオートメーションがエラーとなり、再連携後に全参照先の修正が必要です。

推奨される構成

MCC を導入する際は、人の操作とは切り離した「連携専用の API ユーザー」を MCE と Salesforce Platform の両環境にそれぞれ個別に作成して連携を設定してください。
個人ユーザーと API ユーザーを分離することで、人事異動・退職・パスワードポリシー変更の影響を受けない、安定した連携運用が実現できます。
また、システムによる自動実行のログと管理者としての手動操作のログが同一ユーザーのアクションとして記録されないため、問題発生時にシステム起因の切り分けが容易になります。
ナレッジ記事番号

005388828

 
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