顧客データの保持
Heroku Connect はデータを Heroku データストアに同期するため、ストレージの使用状況と実行時間に影響する可能性があります。
必要なエディション
| 使用可能なエディション: すべてのエディション |
| 必要なユーザー権限 | |
|---|---|
| Heroku を使用して顧客情報を保持する | ModifyAllData と PrivacyCenter |
顧客データを保持する場合、まず Heroku Connect は、選択されたオブジェクトのすべてのレコードを選択された項目と同期します。完全同期が完了すると、ポリシーで定義されている条件と親子リレーションに基づいて、絞り込まれたレコードが Heroku キャッシュスキームに挿入されます。キャッシュに値が格納されると、レコードが Salesforce で更新または削除され、変更されていない Salesforce データの最新の値が Heroku キャッシュに格納されます。
オブジェクトと項目を設定したら、最初は完全同期が必要です。その後は増分的な変更のみが処理されます。したがって、新しいオブジェクトと項目を設定した後はポリシーの実行時間が長くなり、2 回目以降の実行では大幅に短くなります。
ストレージ使用量と実行時間
この同期プロセスによって、ストレージ使用量も一時的に激増します。Heroku Connect は Salesforce 組織データを複製することで機能するため、選択されたオブジェクトに関連付けられているすべてのデータが Salesforce 組織から Postgres データストアに同期されます。保持するデータは、データベースに同じテーブルとしてコピーされます。この時点で、同期されたデータとコピーされたデータの両方がストレージ制限の対象となります。ですがご安心ください。Heroku Connect は、後で別の同期を実行し、同期されたデータテーブルとコピーされたデータテーブルの間で重複しているデータがあれば、すべて Postgres ストレージから削除されます。保持する必要があるデータと、選択したオブジェクトに関連付けられているデータの残りが Postgres データストアに保存されます。
たとえば、3 つの Salesforce オブジェクトがあり、それらのオブジェクトで 750 GB の Postgres データが構成されているとします。そして、この 750 GB のうち、250 GB を保持します。保持ポリシーを作成して、保持するデータを指定します。実行中、Heroku Connect は 750 GB のデータをすべて Postgres データストアと同期します。その後、アーカイブジョブが実行され、250 GB のデータが同じデータベース内の 2 番目のテーブルセットにコピーされます。この時点で、アーカイブするデータは 250 GB であるにもかかわらず、ディスク使用制限量である 1.5 TB に対して 1 TB が使用されることになります。ポリシーが完了すると、Heroku Connect でデータが再び同期され、Postgres ストアから 250 GB のデータが削除されます。削除されたレコードは、Salesforce 組織からも同時に削除されます。最終的に、ストレージ使用量の合計は 750 GB (Postgres テーブルが 500 GB、保持テーブルが 250 GB) になります。
また、テキストエリア項目もデータストレージに影響することがあります。複数のロングテキスト項目やリッチテキストエリア項目がある場合は、大量のデータが保存されるためです。Heroku Connect は、この大量のデータを管理するために、レコードを何度かに分割して取得します。その結果、API コール数が多くなります。会社のデータ保持要件で明確に規定されているデータオブジェクトと項目のみを保持することをお勧めします。
制限事項
また、実行時間は 1 回のポリシー実行で絞り込むレコードの数にも直接比例します。実行時間を短縮するため、プライバシーセンターでは項目のサブセットのみを選択して保持できるように制限されています。保持されている項目数を制限することで、データがコンパクトに保たれ、Heroku Connect の同期パフォーマンスが向上します。API 実行時間は、顧客データを削除するか変換するかによっても異なります。これらの処理では裏で実行されるデータ処理が異なるためです。
一般に、2 階層以下のポリシーを作成することで実行時間を短縮できます。親と子のレベルに限定することで、保存されるデータの量が減り、プライバシーセンターのパフォーマンスが向上します。1 つのポリシーのオブジェクトのレコード数を減らすことでも、実行時間を短縮できます。オブジェクトレコード数を表示するには、[設定] ホームページに移動して、サイドバーで [組織のディスク使用量] を選択します。レコード数を考慮することで、オブジェクトと項目の設定で、実行時間に最も大きく影響するオブジェクトを特定できます。
